投資という行動を始めてから約5年近くが経過した。もちろんサラリーマンとして生きているので大した資産があるわけでもない。それでもこの5年間の道のりの中で徐々に知識も増え積み立て続けた投資信託やETFなどもあり金融資産総額も1000万円付近を行ったり来たりするまでになった。
理由
そこでFRBによる金利上昇による株価下落を受けて資産の急激な変動を2022年に経験した。
私の保有している資産はほとんどが米国株だ。その中でもナスダックに連動する資産が多くしかもレバレッジをかけているものも多い・・・
ということで資産総額も急落したわけだ。
一時1000万円を達成したと思ったら580万円まで減少。

もちろん生活に支障が出ないように生活防衛資金は残している。そして安定収入であるサラリーマンという立場もある。さらにはそのサラリーマンという固定収入を伸ばすために転職も行い年収も100万円以上増やすこともできた。
それでもこの資産の減少は少なからずメンタルに影響はある。
これは資産額が増えてきて初めて感じる感覚だった。
投資においてはこの個人の感覚を重要視したい。これは個人によって正解が違うからだ。そして長く続けるほどに勝率が上がりこれからの生活において投資は必要不可欠で逃げるわけにはいかない活動だと考えている。
そこで長く継続するには私にとって心地良い感覚はどこにあるのか常に考えてバランスを取っていく必要があると感じた。
現状
これまでの資産の中では
・トライオートETF(ナスダックに3倍レバレッジ+CFDとしての取引なのでさらにレバレッジ)
・米国3倍レバレッジETF(TECL,FAS,TNA,CURE,DRN,SPXL,SOXL)
・レバ投資信託(レバナス)
・個別株(テスラ、三井商船)
・インデックス投資信託(S&P500、全世界株、ナスダック)
リスクの高い順番にこんな感じだ。そこでリスクを抑えようと積み立て始めたのが
・VIG(米国連続増配ETF)
配当利回りとしてはそれほど高くないが連続増配の構成なので安定感のある老舗企業が多い構成だ。しかしすべて株式でもあり新たな知識の習得のためにも資産に組み込んだことのないものも購入してみたい。

債券
存在は知っていはいた。
何となく株式よりもディフェンシブで成長も利回りも低いというイメージ。そして個人というよりも企業や資本家のポートフォリオには確実に組み込まれているという程度の知識だった。
ただ、資産の安定化には向いているように感じた。
そしてたまたま調べ始めたのがFRBにより金利の急ピッチな利上げにより債券価格はここ20年類を見ない価格帯まで下落している。
まずは債券ETFの王道で最も安定していると言われるAGGの10年間を見ると

なるほど。確かにバーゲン状態だ。
そしてAGGとは違い利回りを高く格付けの低い債券ETFのHYGの10年間は

確かにこちらはコロナショックなど景気の影響は受けている。けども確かにこちらも今の価格は下落している。
これで興味を持ち調べていくと、債券は配当金の支給が年間12回つまり毎月配当があるのだ。
そして債権価格は金利と逆相関の関係性を持っている。つまり金利が上がれば債権は下がる。要は債券をわざわざ買わなくても金利の方が高いなら債権の価値が無いというわけだ。
しかし今の金利がこれからずっと続くのだろうか?
今の米国金利の上昇はコロナショックで経済がストップし経済の活性化のために現金支給や金融緩和によって市場に大量の資金が流入した。その結果経済が活性化して株価も急回復。
そこまでは良かったがその結果市場に資金があふれ出しすべての価格が上昇。物価の上昇つまりはインフレが進行していった。
そうなると米国のFRBが黙っていない。

FRBという存在は大きな目的として
・物価の安定
・雇用の最大化
という二つの柱がある。
そうなればインフレは確実に解消しなければならない。なんとしても。
そこで通常の金利の引き上げは0.25%ごとゆっくり行うことで市場の混乱を避けて行うものだが今回はその3倍の0.75%を複数回という急激な利上げを行ってきた。
その甲斐もあって2023年1月現在は物価を示すCPIは確実に下落してきた。しかしその反動で株価も急落してきたのだ。
しかし、このまま金利を上昇していくと企業は資金を借りにくくなり、消費活動も冷え込む。その結果大量の人員解雇が発生する。→今ここ
そうなるとFRBとしてはもう一つの存在意義である雇用の最大化が果たせなくなる。
なので今の金利は高い状態であることは間違いなく、これは今後も永久に続くわけではない。むしろ引き下げなければ雇用が維持できなくなり兆候が出始めている。
結果
購入することにした。最初にAGGを先行して購入した。日本円で約30万円分にした。そしてその後債券市場の中ではリスクの高いと言われるHYGも購入してみた。比較のために同程度の約30万円分にした。
比較として分配金利まわりを比較する
AGG 2.33%
HYG 5.15% 2023/1/15現在
AGGの利回りとしてはVIGと同程度だ。ただし株価と債券という性質の違いがあるので今後はそこも比較できると思う。そしてAGGとHYGで利回りの違いがこれだけあるということは債券価格自体の振れ幅(リスク)にも違いがあるということだろう。これも今後維持していく中で体感できる重要なポイントだ。実際2%台の利回りのVIGだと毎月20万円の配当を考えると3億円という事実を体感した。しかし5%ならばその半分以下で済むということだ。

そして債権という性質は株価の動きとどう違うのか?これも重要なポイントだ。2022年はどちらも結果的に似た動きになってしまったが本来は株価の下落時のリスクヘッジにもなるはずなのが債権だ。
だからこそ私の資産の安定化には今までにない役割を持つはずだ。
考察
早速失敗したところがある。
為替だ。
米国債券は安定感のある資産であるけど為替の影響は株と同じく影響を受ける。
逆にいうと変動が少ない分為替の影響が大きな変化をもたらしやすいのだ。今回はここ10年間類を見ない安さだからと購入をしたがAGGの購入時はまだまだ円安感のある時だった。もちろん150円台の時ではないが139円程度だったと思う。そしてHYGも132円だ。
日銀の方針転換によって1/15現在は128円まで円高に一気に振れてきた。確かに今まで120円程度がドル円としては一般的だったのでこの影響は大きいように思う。

購入時もうすうす気が付いてはいたけど考え出すと行動が出来ないと思いまずはこの程度の金額からでも購入しないと前に進めないと感じて購入を決めた。
実際に為替的にも価格的にも下落している時なんてそうそうないと思う。考え出すと購入は出来なくなる。
そして債権の魅力の毎月の配当金だけどこれはドルで支給されるからこれを毎月円に変えて活用するかドルのまま保有するかもこちらでコントロールできる。年4回しか受け取れないVIGなどのETFとはそこの違いもある。
2023年新たな行動第一弾毎月の報告までブログでできるかは分からないが今後に期待してください!
それではまた!
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