転職を振り返る

さて、いよいよ2022年も終る。このブログも投資に関する情報を毎月報告するシリーズが定着してネタを考える力が弱い。これは良くない。今後の自身のコンテンツを考えたときに話題を考えることは必要だ。

こういう年が変わるタイミングは振り返ることで次のネタも考えてみる。今年行った大きな変化を振り返ってみる。転職だ。

きっかけ

サラリーマンとして大きな変化である「転職」。これは大きな変化だ。人生の転機であることは間違いない。転職活動の具体的な流れは↓

現在転職後4カ月が経過した。今となっては前の職場でも良かった事と悪かったことも冷静に判断ができるかな。

きっかけ

本音は待遇面の悪さです・・・

年間休日105日。有休は5日のみでその他取れない。

残業は毎日1時間程度だからそこは悪い状況ではないと思う。

年収は450~550万程度で上昇する見込み無し。昇進しても休日が減り、残業が付かない年収は出来高になる割にほとんど変わらない・・・

その結果副業など自分の時間の価値を優先するため自身で降格と希望した。

この行動の意味の重さをこの時はまだ良く分かってはいなかった。この時は転職までは考えていなかったし。

でも自ら降格を希望してかつての部下を自分の地位に引き上げて自身が部下となるとやはり元上司を部下として運営していくには言いにくいことも多そうだったな・・・

そんな意味では少々居づらくなってきたのもある。それでもうまく流行れていたとは思うけど、そこからは会社としての私の見方が大きく変わってくる。

降格を希望した人間には厳しい現実が来る。理不尽な減給を言い渡された。人事制度の改定だそうだ。元々小売業の待遇は悪いことは知っていた。しかしそれでも続けてこれたのは好きなことを仕事にできる事と職場の人間関係に恵まれていたことだった。

会社からの減給を受けて本格的に転職しようと決断したのが本音だ。

好きなことを仕事にできてはいたけど自身の考え方を話せない、そして言及される可能性を今後も抱えると今後生きていけない不安を抱えることになる。

しかし今の自分のスキルで今以上の待遇を示してくれる企業はあるだろうか?

それを知るには転職活動を実際にするしかない。結果として転職を実行した私の結論としては

転職しなくても転職活動は定期的に行うべき だ。

転職活動の結果

活動の結果、転職を実行した。

・小売業→金融業

・年収500万→650万

・年間休日105→120

・退職金制度向上

・家賃補助

・有給取得日数5日→10日ほどに?

待遇面としては大幅に向上した。ただし良い事だけではないので転職によって悪化したともいえるポイントも記載する。

・残業毎月20時間(一部サビ残)→40時間

・全国転勤(定期的で地方が多い)

・未経験による知識、スキル、資格獲得の時間が最初多い

・研修が全くないまま実戦投入

・飽和業界につき業績悪化で職場内雰囲気が悪い

こんなところだろうか?もちろん転職後数カ月で正解不正解もないと理解しているつもりだ。ただこの決断をしたのも自分だし決断したことも公開していない。過去の自分の経験で得たものと自分のこれからを自分で考えて行動したことだからだ。

そして転職活動を通して2社から内定を得られたということも自信に繋がった。もちろん不採用も10社以上ありますけど学生の就職活動と違い転職活動は限られた時間の中で的をある程度絞って行うから大量に内定を得る必要は無い。内定から入社の意思表示までも大体2週間以内にしなければならないし。

それでも自分にオファーを頂けると会社に固執しなくても生きていけるんだと実感できる。これも大きな財産だ。考えてみてください。今の会社以外にも働けるという選択肢があるならば今の仕事に関する考え方も変わるんじゃないですか?

どこでも生きていけるんだ!

これを転職活動の中で得た財産の一つです。

転職の注意点

転職活動の流れは別記事にまとめたけど個人的には転職の注意点4つある

①転職活動をしていることを人に話さない

②募集要項や採用条件書はしっかり目を通し不明点は確認する

③複数内定の場合は条件交渉も有り

④何を改善したいのか?何なら捨てられるのか?をハッキリさせる

だと思う。

①転職活動をしていることを人に話さない

これは間違っても社内の人間に相談しない事。たとえ信頼できる人だとしてもだ。転職の正解なんて人によって状況が違うわけだし答えは無い。しかしながら現職に何かしら不満があるから転職を考えるわけだ。しかし同じ会社内に信頼できる人がいたとする。その人に相談に乗ってもらおう。あの人も同じ意見をもらえるだろうと思ってもその人は転職出来ない年齢だったり家族状況だったりするとその人から見たら自分がやりたくても出来ない状況かもしれない。どちらにせよお互いにとって良い事は何もないのだ。

残る人の為にもその人の事情があるし正義は一つではない。

転職活動は自分の事なんだ。まずは徹底的に自分と向き合うべきだ。

②募集要項や採用条件書はしっかり目を通し不明点は確認する

自分の労働というものをどういう条件で契約をするのか?曖昧なままでは必ず後悔する。年間休日数の見方や退職金制度、みなし残業、福利厚生(家賃補助など)

ここでも投資の経験があればその知識が生きたのも確かだ。

例えばIDECOを実施している場合その企業が企業型確定拠出年金をしていれば個人型確定拠出年金(IDECO)の上限が減る。そのかわり自分で運用する年金が存在するということだ。もし確定給付企業年金を採用している場合は給付の規約が存在するはずなので内定時に概算でも教えて頂けないだろうか?と質問すれば教えてもらえるかもしれない。またそれ以外にも会社自体で年金制度を設けている場合もあるがこの場合が最も不確定要素が多い。最悪0になることも考えておくべきだろう。

週休2日制と完全週休2日の違いも毎週確実に週休2日なのか平均週2日休みなのかという違いもある。

みなし残業の記載の場合はほぼその時間分は毎月残業があると考えたほうが良いだろう。もちろんそれ以上の場合もあるけど・・・

家賃補助などはどんどんなくなってきてはいるけどある場合はやはり大きい。実際私も家賃2万円以下という状況で済めているのは大きなメリットだ。(築10年未満でRC作りで物件としてはGOOD、地方ですが職場まで徒歩3分)

その他も福利厚生は様々なものがあり主に大企業に多いし今後はどんどんなくなりつつあるからおまけ程度に勧化ておく方が良い。

③複数内定で条件交渉

これは複数内定が出た場合のみ有効なことだけどいわゆる合い見積もりだ。もちろん礼儀をわきまえた上で御社に入社をしたいのですがもう一社が~~という条件を提示していただいており私としては御社に入社をしたいのですが~~という条件にはならないでしょうか?

これに関しては私の場合は条件は覆りませんでした。大手の場合は一律な条件提示が多いように感じます。ただ中小の場合は意思決定の権限者が近いこともあり可能性はあるかも。ただし嘘をつくと後々面倒を抱える可能性もあるのでやめておいた方が良いと思う。

④何を改善したいのか?何なら捨てられるのか?ハッキリさせる

これは転職活動の軸を作るときに考えることで、すべての条件を改善させるなんてことは無理だということを知っておくべきだということだ。何かを得るには何かを捨てなければならないのだ。

具体的には私の場合、改善したかったことは収入、休日の多さ、年齢が高くなっても出来る事(継続性)だ。

逆に私に要らないものは知名度、地域そして仕事内容だ。これは説明しないと誤解されるだろうからしっかり読んで欲しい。

知名度と地域だけどこれは分かり易いと思う。地元を離れたくないもしくは家族を抱えて動けない人には難しいだろう。しかし私は独身なので問題ない。むしろいろいろな土地で生活をしてみたいくらいだ。だけどこれは少数派なようで全国転勤可能な人材というのは意外と価値があるのだ。地方が嫌だという若者が増えたのかな?

知名度は一部上場だとか有名企業である必要は全く感じない。安心感があるのかもしれないけど今の時代これが安心に繋がるものでもないと思う。でも結果として私は大手に入ったわけだけど転職活動するまで存在も知らない企業でした。

そして仕事内容です。これは私の場合小売業の中で営業のプレイングマネージャーという経験を軸に何がしたいかではなく何が出来るかという風に考えました。仕事のやりがいは好きなことを仕事にではなくても得ることが出来ると考えを変えたからです。

これは学生の頃の就職活動の軸でした。「一生続けられるには好きなことを!」

その結果17年継続できました。仕事内容にも満足しました。しかし年齢や環境が変われば自身も変化しない事には対応できません。今の私が求めるものを実現するにはこれが最も必要なことでした。

実際仕事の面白さは商品で決まるものでは無いと思う。仕事にはどんな内容であれ誰かのためになっているはず。だれかの役に立っていれば貢献できた達成感を感じられるはずだ。もちろんそれが全てではなくバランスとして考えるべきだ。今の私にとっては何が出来るか営業という軸で待遇改善できる業界へ軸をずらした転職をする必要があったのだ。でもこの考えは今の時代だと有効だとは思う。

大事なものは何?

欲しいものは何か?時間?休日?お金?出会い?やりがい?愛?

人生のテーマみたいだけど実際仕事というのは人生の中で大きな割合の時間を費やす。だから大事なんだけどそれ以外の時間も大事だ。その人にとって何が大事なのかをいま一度考え直すのが転職活動の本質だと思う。

仕事に何を求めるか?その価値は人によって違うわけだし、そここそが究極の個性だと思う。見た目ではなくライフスタイルの個性。これも時代や環境で変化していくのが普通だ。だからこそ一つの会社で勤め上げることは確かに立派だがリスクでもある。投資のリスクと同じだ。投資しないというリスク。

今の時代は情報がとても得やすくなり色々な価値観に触れることで自分自身も成長できる機会も増えたと思う。人生の軸も変化していく。その時々で軸をずらして変化していけば仕事と人生のバランスもとって生きていけると思う。

なにも悩まずには生きていけない。でもその悩み自体が転職で解決できることって多いと思う。仕事で悩んで悩んで苦しいなら転職で解決できることって多いと思う。仕事が全てではない。人生が全てだ。仕事で得られるもの、家族で得られるもの、親しい友人との得られるもの、人生の中で仕事の価値をどう考えるか。多くの時間を携わるけど仕事が全てではないし会社はいっぱいある。会社に入らなくても生きていく方法はいっぱいある。

こんな弱小ブログの記事でも誰かの役に立つことを信じて。

それではまた!

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